2023/03/01 00:17
久々のBlogの投稿
まったく気まぐれである…反省🐒
2022年9月に前職を辞め独立。
以来、名古屋の繁華街に近く
KILL TIME LIFEの旗艦店である
ROADまで歩いて2分の場所にアトリエがわりにマンションの一室を借りました。
好立地のわりに家賃が安いのは
住人の9割が海外(アジア系)の方で裏を流れる広大なドブ川のおかげで夏場には5階まで上がってくる臭気とGの出現率がハンパなく高いなど"ゲットー感"が否めないからだと思う。
独立して1番有意義なことといえば大好きな音楽を1日中聴きながら彫金作業が出来ること。
(現時点でこれ以上の贅沢は無いと思ってる)
そんな環境の中でGEZANのニューアルバム『あのち』が2023年2月にリリースされた。
はっぴいえんど「ゆでめん」
コーネリアス「FANTASMA」
フィッシュマンズ「空中キャンプ」などなど次の時代を提示するこれら革命的アルバムに遜色ない傑作の誕生と思っています。
音楽的なことは各々で聴いて感じてもらえば良いのだが
ロック好きを公言しロックの旅にほぼ半世紀を捧げてきたイチ愛好家としての瑣末なレビューを書き記したいと思います。
全体の手触りとしては前作までのDischord Recordsに代表されるDCコア(ex:FUGAZI)をベースにしたポストハードコア的な楽曲は鳴りを潜め、土着的なトライブミュージックが全面に推し進められた印象。
ドラマ仕立ての台詞やフィールドワークで集めた声のコラージュ、ケチャのような呪術的合唱、アイヌや切腹ピストルズ、タートルアイランドなどとの接触により加速した民謡音頭、そしてHIPHOP。
子供の泣き声に似たボーカル(マヒトゥ・ザ・ピーポー)の歌は相変わらずアジテート強めで
昨日と同じ今日を明日も繰り返すだけの我々に対し
『思考を止めるな、常に疑え』
と挑発し続ける。
情報量過多な素材を詰め込みながら全ての音が平等に心地良く聴こえるミックスにより非常に調和の取れた"ごった煮風"に料理されているのはエンジニア内田直之の手腕であるが
この10数年でマヒト率いるGEZANチームが圧倒的な経験を積んできた証明でもある。
マヒトのバイタリティー溢れる行動は現代ならSNSを通してつぶさに確認出来る。
自ら行動を起こし→結果を受け止め→作品にアウトプットする。
アーティストとして理想的な流れがここにある。
とにかくこの歴史的事件を1人でも多くの人に共感してもらいたいと思い記します。
KILL TIME LIFE / TAD